大学の2年から3年になる時、主力選手が抜けてリーグ戦で全敗をした事があります。何をすれば良いのかが判らず無駄な練習をしました。あの時こんな練習が出来ていたらと思います。次の年来てくれたコーチは日本代表には届きませんでしたが、日本選抜でハーフをやった人でした。ほとんど同じメンバーのポジションだけを入れ替えて、自陣ゴール前、敵陣ゴール前で何をやれば良いか、二つのパターンだけを繰り返し練習しました。何をすれば良いかさえ分れば私たちにも出来る事がありました。
テレビなんて、芸人と称する有象無象が下らない内輪受けでドタバタするか、何も考えていない女の子(ジャニーズとか言う男の子の場合もある)にピーとかキャーとか言わせるだけのバカ番組ばっかりだなどと言っておいて、こんなことを言い出すのは気が引けますが、このシリーズは何かに一所懸命な子供達が可愛くて毎回泣きそうになります。何も考えていない癖に都合の悪いことを誤魔化したり何かを捏造したりには熱心なテレビ局のことですから、集めた動画を繋ぎ合わせてでっち上げたストーリーの可能性もありますが、ここまでよく出来たドラマであれば騙されても良いかなと思います。今回は今までの中でも超大物二人です。ランディ・ジョンソンの方は音が途切れるのが残念ですが、いずれ消されてしまう前に一人でも多くの人に見て欲しいと思いました。
美術大学を目指して実技の予備校に通っていた頃、ある人の作品を(人とは違う所がありましたから目立たないとは言いかねますが)真壁先生はここがチャーミングなんだ、お前らには判らないのかと、持ち上げていました。何度か持ち上げられる内に、ぐんぐん元気になって急に花を咲かせた人が居ました。結果は私にも解りましたが小さな芽には気付かなかったのだと思います。優れた指導者って居るんだなと思いました。
私自身が人様に何かを教えようなんて考えた事がありませんでした。教師なんて誰より縁遠いものだと思っていました。何かのご縁で教師面をする羽目になっても後ろめたさがありました。毎年、高校を出て来たばかりの生徒たちとは共有するものが一切ありません。同じ日本語は喋っていますが、何を考えているのか判りません、宇宙人と接する様です。教えるだなんて偉そうな事はしていませんが、それでも問題を共有して行く事で一人一人の性格や良い所が見えて来ます。何かを試してその成果を確かめる、小さな成功を積み重ねる事で育って行く所も見た事があります。けれど1年とか2年とかが掛かる話です。1週間で見違えるなんてのはよっぽどの事です。