見た直後には色んな事を考えたんですが、時間が経って今は福岡のディフェンスが一番強く残っています。メディアの見出しは福岡3トライばかりです。もちろん彼ならではの素晴らしいトライですが、ディフェンスの失敗二つが大きく印象に残りました。
山田、レメキ、福岡のウィングと松島のフルバック、このバックスリーでこんなに無残な失敗を見た事が無い気がします。対面(トイメン)に二度も抜かれたらダメでしょ。一本目は多分インターセプト狙いが外れたんだと思います。二本目は完全に間に合うタイミングだったのにカットを切られて外されています。どちらも結構恥ずかしい失敗です。
此処の所、野球では大谷の活躍ばかりが伝えられていますが、暫く前に見たドジャース戦では160kのストレートと落ちるボールがあっても、どこに行くか判らないボールの所為で配球の組み立て様がありません。散々な出来に見えました。メディアの見出しやハイライトを見ているだけじゃ本当の所は判らないんだなと思いました。
前半は無理をしないけれど固いディフェンスでいく筈だったのに、福岡の失敗二つであの懐の深いディフェンスを持つパナが浮き足立って見えました。人を入れて落ち着かせるって良く言いますけど、スタンドでも無いフッカー一人を入れたぐらいでチーム全体を落ち着かせるなんて普通はできる事じゃありません。レゲエオムツ一人の投入でゲームの流れが変わったのは本当にびっくりです。
後半は流石に地力の差が出て来ました。山沢はやっぱり面白いなぁ。セットピースやモールラックのポイントからハーフが球を出す所から攻撃を組み立てるのが普通だと思いますが、山沢がいると殆どイーブンのアンストラクチャからいきなり攻撃が組み上がって行く様に見えます。トライもしましたけど寧ろあのどっちに転ぶか判らない所からいきなり攻撃を組み立てるあのセンスが凄いと思います。松田と山沢のダブルスタンドって言うのも面白そうです。何処から何が始まるのか判らないってディフェンスだったらすごく嫌です。
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