前半、負けていたボール支配率で、後半は逆転しています。後半も後半は攻めまくりと言っても良いでしょう。相手が集中力を切らしてしまった。それはラグビーが真夏の東京でやるべきスポーツではないからです。冬の南半球から真夏の北半球に来た相手に地の利で勝った試合です(サンウルブスも北半球から南半球のリーグに参加するため移動その他で不利も沢山抱えています)。冬、イーブンの状態で勝った訳では有りません。けれど4月の様に明らかにやってはいけないプレイも無かったし、むしろ良いプレイが沢山有りました。ここは素直に喜んで置こうと思います。
ウィングには果たすべき役割と理想が有ります。もし才能に恵まれたウィングであれば果たすべき仕事の理想は今日の福岡に極く近いと思いました。藤原も吉田も良いプレイヤーでしたが、ウィングの果たすべき仕事の中、極く一部の美点を持っていました。皆の繋いで来たボウルを持って最後に走りきるのも大事な仕事で、藤原・吉田はそれに特化したプレイヤーでした。けれど独走する様な目立つ仕事以外にも果たすべき仕事は沢山あります。福岡は良くやっています。(ディフェンスの出来ない大畑は論外です。)
ルールが変わって行くのは仕方が有りません。昔はラインアウトでのリフティングも認められていませんでした。今日気になったのは、スクラムへのボールの入れ方です。昔はスクラムでもノットストレートという反則が有った気がします。今日は明らかに自陣側にボールを入れていました。終盤のラファエレのトライに繋がるチャージですがノックオンを取られていませんでした。私がプレイをしていた頃はチャージでノックオンは取られませんでした。その後ルール変更でノックオンになるとの話を聞いた事が有りますが、今はどうなっているのでしょうか。
早くて良く前に出るディフェンスラインもとても良かったと思います。ただオフサイドを取られても文句の言えないダッシュが何本もありました。取られなくてラッキーでした。
南アフリカに勝った時には、土着の日本人と、白人と、ポリネシア系、アフリカ系の間に見た目の違いが大きかった気がします。ラグビーを知らない人からは失礼な物言いも有りました。今日は似た様に刈り上げているプレヤーが多くて、日本人も焼けて黒い上に髭もじゃだったりで人種の違いが気になりませんでした。
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