お気に入り、もう一つ有りました。偽物、安物ばかりを狙っている私の場合、賭けが吉と出る事は稀です。でもたまには出来のいい偽物、安物に遭遇することもある訳です。本物の絶妙なプロポーションには及びもしませんが色は許せる範囲、いや偽物としてはマシな方だと思います。貫入は有りません。
必ずしも本物を求めていない、本物か否かに興味も無い、綺麗なら偽物で構わないという事ですから、世間の骨董趣味とは別物で有ります。けれど本物を求める人ほど、偽物を掴まされることだってある筈です。
青磁と言うとその色に興味が集まりがちですが、私はそのフォルムに惹かれます。本物を初めて見た時にはこの世で一番完璧に近い形を見たとまで思いました。その時程の感激は有りませんけどね。かなり良く出来ていると思います。売り手は汝窯と言ってました。そんな筈はありません。本当の汝窯がこんな所に転がっていたら大変です、私に買える筈もありません。本物が欲しければ台湾の故宮博物館か大阪の東洋陶磁美術館から盗んで来るしか無い訳ですから。
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