今、古いESLを直そうとすれば、イギリスのQUADに持ち込んでも直りません。QUADが廃棄しようとした 古いESLの治具一式をドイツの愛好家が引き取ってメンテナンスや再生産を行っている様です。ドイツ人のHPを覗くとESL57の脚を伸ばした写真が出ています。何よりESL57のフォルムに惹かれる私とすれば折角のデザインが台無しだ。何でそんな事をするのかと思う一方で、何の理由も無くこんな事をする筈がない。音に何かしらの影響が有るのだろうと思っていました。
三本脚に何かを足してスピーカーの位置を高くしたり、後ろに倒れて上を向いたスピーカーを立てると音に変化が有るのじゃないかとも考えていました。
後ろ足の下に4から5センチの物を挟んで、スピーカーを直立近くまで立たせて見ました。
あらあら、随分音が変わります。音そのものと正面から対峙しようという時には此方に分がありそうです。ゆっくり聞く時にはオリジナルにも良さが有りますけどね。ただ重心が前に来て後ろ足に力がかかっていません。音は悪くないけど置くのに安定しているとは言い兼ねます。間を取って後ろ足に2〜3センチの文鎮(製図用の鉛製)を入れて見ました。悪く有りません。これで暫く聴いてみます。
高さや角度はこれからの課題になりそうです。
置き方には注意が必要だとか、上手く鳴らす為の試行錯誤は作った人間とのチェスの様だと聞きました。届いたスピーカーをポンと置いただけでそれなりの良い音がしたので、そこまで難しく考えなくてもと思っていました。認識不足でした。仰る通りまだまだ試行錯誤が必要みたいです。
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