折角、小野寺さんに教えてもらった映画を見に行こうか迷いました。
何度か書いた気もしますが、ロードショウが苦手です。浪人時代に朝から名画座が開くのを待って、誰もいない所で勝手な席に座って、前の席に足を掛けてタバコを吸いながら古い映画を見ました。そうした身勝手に慣れた身には、待たされたり、並ばされたり、お行儀を良くしたりが我慢出来ません。今ではさすがに広い映画館を独り占めしてタバコを吸いながらなんて事は出来ませんが、上映中いつでも入れる名画座が好きです。たまに高い映画館に行って次の上映まで待てだの、次は一杯だからもう一つ後に来いなんて言われるとその場で暴れてやろうかと思う程腹が立ちます。アメリカで映画はせいぜい1000円だなんて記事を読むとますますいけません。
美談仕立てって奴も苦手です。
出かけてみたら11月1日は映画の日とかで1000円でした。映画も良く出来ていました。人の話を素直に聞けないねじ曲がった根性が少し恥ずかしかったです。まさに美談だったのですが抑制の効いた表現で単なるお涙頂戴になることをギリギリでかわした様に見えました。日本人には坊ちゃんとキヨの話と言えば判りやすいかと思います。邦題は’タオさんのしあわせ’だったと思います。タイタニックだののアメリカ馬鹿映画よりずっとましだと保証します。(タイタニック見てません。保証になりませんね。失礼しました。)