はとバスの名前は知っているけれど、乗った事は無かったかも知れない。街中でバスを見かける事はあってもどこから乗るのかも知らなかった。
たまたま東京駅、丸の内側有楽町寄りを通り掛かったらはとバスの乗り場が並んでいた。
こんなロゴやマークとは知らなかった。それ以外のインフォメイションもまるで整理されていない。世界中から東京へのお客様の窓口としてこれは如何な物か。
人前に立つ商売なんだから、もう少し他所からどう見えるかに気を配って欲しい。東京も日本語も判らない人達にもすぐ判る仕組みにして欲しい。
CI(コーポレイトアイデンティティ)などと言い出すと、広告代理店には巨万のお金をむしられて、あげくの果てにマークの使い方一つにまでケチを付けられる。デザインなんて物に何でお金を掛ける必要が有るのか。・・・・・言いたい事は良く判る。
なんで代理店に無駄なお金をむしられたりするのか。それは頼む側にも問題がある。実際に作る所はプロに任せれば良い。けれど注文する側が、何を解決する為に頼むのか、出来たマークで問題が解決するのかの判断をする事が必要だ。
視認性が高くて判りやすい。成る可く簡単で覚えやすい、沢山の人に信頼感を与えるもの。こうした判断も出来ない経営陣からお金を引き出す為に代理店の営業は他社との比較や接待等々、無駄な手間を山程掛ける必要がある。
デザイナーが一番苦労するのはマークやロゴのデザインじゃない。社員を集めて社長が新しいマークをお披露目する時の台詞だ。緑の線は台地を表し、何とかが飛躍する我社の何とかを表す。こんな馬鹿げた説明が出来ないと社員にも社長本人にも納得が出来ない。
ソニーみたいなロゴを作ってくれとは良く聞く話だけれど、ソニーのロゴについて赤が太陽だの何とかの飛躍だのなんて説明は聞いた事がない。
建築って言うとアンドー、デザインって言うとナントカカシワ。バカの一つ覚えになるのは他所の実績以外に頼る物が無く、自分自身での判断が出来ない経営者ばかりだからだと思う。