ひとつ前の写真と同じに思われるかも知れません。見て欲しいのは、スピーカーの左に載せた小さな機械です。
airmac expressやPCオーディオの導入に関して色々教えてもらったH氏に、成果の報告 を兼ねて一度見てもらいたいと思いました。
東京に戻られた機会に、我が家までお越し頂きました。
幾つかお土産がありました。一つがこれです。スリムデバイスズのスクイーズボックスと言うみたいです。
PCとLANケーブルで繋ぐと光や同軸のデジタル出力と左右RCAのアナログ出力が得られます。i-tunesのミュージックライブラリを読み込んでくれますが、PCモニター上でi-tunesをいじる訳ではありません。この機械に向けたリモコンで操作します。
私の所で言えば、操作インターフェースとしてのi-tunesと、PCからステレオまでの橋渡しとしてのairmac expressに代わる物と言えそうです。光出力を既存のDACに入れて見ました。マルチシステムで鳴らしても圧倒的に優れているとまでは言い兼ねますが、既存のairmac expressよりマシかも知れません。ただPCモニター上で操作できるi-tunesに比べると使い勝手に辛い所が残ります。何がいけないのか解りませんがi-tunesミュージックライブラリの内いくつかを読み込めません。
プリアンプの試聴用に組んだシステムに入れて見ました。スクイーズボックスのアナログ出力をプリアンプに繋ぎます。これは面白い。小さな機械ですが、更に小さなairmac expressのアナログ出力とは比べ物になりません。ずっとマシなDACが入っている様です。
スクイーズボックスにはボリューム機能も付いているのでプリアンプも飛ばしてみました。PCからスクイーズボックス、パワーアンプにスピーカーのみ。更に短いシステムになりました。音も更に直接的です。拝借している間暫く楽しめそうです。Hさん、有り難うございました。
何故、真空管を使うのかについては色々な意見があるのだと思います。私の場合、最新のハイエンドオーディオが嫌いな訳でもありませんが、どこか訳の解らないブラックボックスをいくつも通って来た音に聞こえます。上も下も出ていないこの組み合わせが人様に自慢の出来る物だとは思いませんが、こうしたダイレクトな音は真空管以外では中々聴けないとも思うのです。何を得て何を失うかの選択が人それぞれだとすれば、更にダイレクトな音を求めて蓄音機という選択も理解出来ない訳ではありません。
SP盤には他では得られない音源としての魅力があるのですが、初期の手回しから、LP一歩手前の電蓄まで、イコライザーのカーブ一つを取っても山の様な種類があって最適な再生環境を見つけるのには苦労が絶えません。それぞれのSP盤を楽しめる環境を作り上げている人達に心底感心しながら、自分で手を出そうとまでは考えられません。
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