コーラルのH-1が帰って来た。
25センチのウーハーと900X900の平面バッフルに組み合わせていた。
最初は、4000Hzあたりで上がストンと落ちたウーハーにはハイカットを入れずに、H-1側にコンデンサーを入れて6dbローカットのみとしていた、色々試行錯誤をして最後は2500Hz18dbのクロスオーバーでネットワークを組んだ。
友人の所にあずけて、帰って来たのは20年ぶりだ。
ほこりと錆びでドロドロになっていた時はもう興味も湧かなかったけれど、分解して磨き直したら鳴らせてみたくなった。
30センチフルレンジのアルテックがある。多分構内拡声用でHifi用とは言えない。上も下もレンジは極く限られているだろう。
手持ちのコンデンサーを直列に入れてローカットとしただけのツイーターには丁度いい。
アルテックもかなりの能率のはずだけどまだツイーターの能率の方が勝っている。抵抗2本のTの字でアッテネーターを作るのもレベルを決めるのに何度か試行錯誤が必要でめんどうくさい。
上を向けたらきつさが取れた。しばらくこれでいいや。形がおもしろい。これでもう少しホーンが大きければもっと面白い形なんだけど。
H-1自体に問題は無さそうだ。システムとすれば、当然問題だらけだ。
フルレンジとは言っても、ウーハー側の上がどこまで伸びているのか分からない。ツイーター自体の周波数特性やインピーダンスカーブが分からなければこのコンデンサーでどんなローカットに成っているのかも分からない。増して二つを組み合わせたシステムの周波数特性なんて想像もつかない。
色々なソースをかけてみても、あちこちで破綻をきたしている。周波数特性はデタラメだろう、低域が出ていないのも明らかだ。
けれど、ピアノがいい。今まで私の機械ではどれで鳴らしても、上手く聞けなかったシューベルトの鱒が初めて楽しく聞けた。
低域を何とかしようとスーパーウーハーを足して見た。最低域を持ち上げても、もっとずっと上で落ち始めているらしい。
ボッケリーニのどれを聞いてもとても綺麗で、あの暗くておどろおどろしい所がなくなってしまう。
大きな穴が出来ているのは100Hzから上ぐらいだろうか、こんなフィルターひとつでボッケリーニがとても綺麗で普通の音楽に聴こえるのがおかしい。
PS
本来、H-1には脚が付いていたはずでどなたか脚が余っていたら譲ってほしい。
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