1970年、ついこの間のように思っていた。この映画を見なければ、もう大昔の話なんだと気が付かなかったかも知れない。
映画の中の人間の言葉や風俗に共感というより、時代の流れを感じることの方が多かった。
70年代にはウッドストックの他にもいくつか音楽の映画があったけれど、とても退屈で閉口することが多かった。少し心配をしながら見に行ったのだが、まったくの杞憂だった。
ザ バンドのザ ウェイトだけでおやじはグッと来てしまった。
ジュニアウェルズのいないバディガイは若くてむちゃくちゃカッコ良い。
ジャニスはやっぱりとんでもなく凄い、後ろのバンドもレコードの様に調子をはずしたりしないし、本人も絶好調、おまけに動く。
やっぱり、昔は良かった、大回顧モードに突入してしまった。
暫く前にNHKでホテイという人がギターをひいていた。若い人のギターヒーローなのだそうだ。私も30年昔にジェフベックのブローバイブローを聴いていなければ感心したかもしれない。スタジオで我らがヒーローに陶酔しきっている若い人たちに30年前のそっくりなレコードを聴かせた後も彼はヒーローでいられるのだろうか。
誰でも自分の属するところ、持っている物、して来た事を、肯定しないと生きていけない。迷惑なおやじの昔話も、若い人の熱狂も、愛国心も、皆、同じ仕組みじゃないだろうか。
迷惑な昔話だとは思うけれど、違う世代にも、騙されたと思ってジャニスを見に行って欲しい。本当にすげぇんだから。
KAWAさん こんにちは! 渋谷から銀座に移ったレイトショー
の最終が明日ということで、本日観に行ってまいりました。
いや~ ジャニスがステージに出てくるだけで
涙腺が壊れてしまうのでした。最後の曲もすばらしかった!!
もちろんジェリー・ガルシアもバディ・ガイもよかった!!
アメリカってえ国は その後30年間 なにをしていたんだろう?
投稿情報: いのうえ | 2005-05-13 00:57
井上様、コメント有難うございます。親父たちのささやかな喜びも、誰でもが共有できる訳でも無さそうですね。残念。
投稿情報: kawa | 2005-05-16 13:25