高校の3年の時に買ったワークブーツ。それから浪人時代、朝から名画座のはしごをしたり、建築写生をするのにイーゼルをかついで、御茶の水から、湯島、本郷、上野、根津、竹橋、神田まで、どこへ行くのにも履いていた。東北へのツーリングや簡単な山登りにも履いて行った。河原でモトクロスごっこをする時も、後にオフロードブーツを買うまで、使っていた、何年か前に八重洲のリーガルで底を張り替えてもらったのだが、底の周囲を削られてコバの張りが減ってしまった。おまけに革がひび割れて、傷だらけになってしまってさすがにここ何年かは履いていなかった。最近は補修用に良い塗料があって、塗って紙ヤスリをかけてを何回か繰り返したらば、かなり奇麗になったので又履こうと思う。(縫い目の糸まで塗ってしまったのは失敗だった)。丁度30年になる、当時、本物のレッドウィング8inchのアイリッシュセッターは23000円程していてとても手が出なかった。これは7000円か8000円ぐらいの偽物だった。
レッドウィングだけでなく、コンバースのオールスターも、クラークスも、バスのローファーも、アディダスも、とても本物は買えなくて偽物を履いていた。本物を履けるようになったのはずっと後の事だ。
大学に入っても当時出始めのナイキ、ブルックスを履いている人が羨ましかった。
高校の一年のころはロックミュージシャンが不思議な靴を履いているのは知っていた。それがロンドンブーツといって一足づつ誂えるのに3万程掛かるのが分かったのは2年のころ、仲間でも何人かが作ったのを覚えている。高校も3年になると今更ロンドンブーツでもなかろうと思ったのを覚えている。(どうせ手も届かなかったけれど)
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