久し振りに上野に行って来た。一度行ったくらいでケチをつけるのは悪いとも思ったけれど、4度行ってもやっぱり平成館ってやつが許せない、最低の建物だった。そうそう、今日はその話ではない。おかげでという訳でもないけれど、あれほど嫌いだった本館が、随分ましに見えてきた。表慶館と一緒に外側も掃除をしたみたいだ、中の展示も少し手が入ったようだ。1階の北側庭園への出口が小笠原伯爵邸にもよく似たタイル模様でなかなかかわいらしいことに気が付いた。がらがらな部屋の中で十分引いて見られたのが良かった。昔、子供のころ長蛇の列の中で、回りも見えないなかで間近に同じ壁を見てぼそぼそしていて気持ちが悪いと思ったのを思い出した。東洋館も建物は好きでもないけれど、昔は気が付かなかった、青銅器も仏様も中国国宝展にも負けない、陶磁器もガンダーラの仏様も大したものだ。平日の法隆寺宝物館、食堂の外に出てビールを飲むのはなかなか気持ちがいい、柄にもなく少しスノッブかも知れない。大好きだった図書館が奇麗になったのは嬉しいけれど新築部分の中に入るとせせこましくて縦横高さの全てがおかしい。
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